笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字599は「狂」。ダービーマッチにサポーターは熱狂する

今日の漢字は「狂」。狂歌、酔狂、狂喜、狂犬病狂言

 

    サッカーのダービーマッチは、その地域のサポーターを熱狂の渦へと導く。

 

   ダービーとは基本的に同じ街のチーム同士が対戦する試合を指すが、地域が隣接しているチームや、隣接する国の代表、いわゆるナショナルチーム同士の対戦も指す。

 

    イタリアセリエAでは、インテルACミラン、ローマとラッツィオ、ユベントストリノプレミアリーグでは、マンチェスターのユナイテッドvcシティ及びリバプールvsエバートン。スペインでは伝統の一戦、国内を二分するエル・クラシコレアルマドリードvsバルセロナがある。

 

    お互いのチームのサポーターは、ライバルチームには絶対に負けられないという意地とプライドがぶつかり合う。海外では試合の1週間以上前からメディアも対決を煽るから、街はダービー一色で盛り上がるという。

 

    日本の場合は、大阪ダービーのガンバvsセレッソさいたまダービーの浦和vs大宮、横浜はFマリノスvs横浜FCというのがある。(同じカテゴリーでないため対戦が実現しないものもあるが)

 

    たとえその年の自分の応援するチームの成績が悪くても、ライバルチームとのダービーで勝てば、その年は安心し、チームの低成績を許すという、サポーター愛を奏でる独特の思いがある。

 

    日本では、同じ都市にあるチーム同士だけではなく、近隣チームを敢えてライバル化し、お互いにしのぎを削る場合がある。

    多摩川を挟むFC東京川崎フロンターレクラシコと称して対峙したり、川中島ダービーと銘打つて甲府と新潟が激突するダービー、J2の群馬、栃木、茨城の3チームが対戦する北関東ダービー、J2の山口と北九州の関門海峡ダービー、J1鳥栖対大分のバトルオブ九州などがある。若干興行的要素もあるとは思うが、地域対抗を煽る面白さがある。

 

    国単位でのライバル視はもっと凄い。ブラジルvsアルゼンチンや、イランvsイラクイングランドvsスコットランド、ドイツvsイタリアなど。ワールドカップ予選で同じ組になると、火花バチバチ、骨肉の争いとなるのは必死であろう。

 

    日本のライバル国は何と言っても韓国。日常から政治的な衝突や対立もあり、反韓反日イデオロギーもぶつかる。日韓戦となれば、国を挙げての大騒ぎで、まさに代理戦争の様相を呈する。

 

    ワールドカップ最終予選でぶつかろうものなら、蜂の巣をつついたような大騒ぎになることは必至。しかし残念ながら、最近のワールドカップアジア最終予選では、アジアの出場枠が4つ割り当てられていることや、日本、韓国が別々にシードされていることもあり、日韓戦が行われることがない。最後にアジア最終予選で日本と韓国が対戦したのは、1998年のフランスワールドカップアジア最終予選まで遡る。

 

    この時は日本代表チームをは不振を極め、最終予選の最中に、監督が加茂周氏から岡田武司氏に変わる緊急事態。日本がソウルのアウエー戦で韓国に負ければ、ワールドカップ出場の夢が絶たれかねない崖っぷち状態であったが、見事この試合で勝利を収め、首の皮が一枚つながり、結果的にジョホールバルの歓喜につながった。この時の日韓戦は、試合前、試合後も連日テレビや新聞で大きく報道され、まさに蜂の巣をつついたような大騒ぎであった。

 

    また、あの痺れるような日韓戦の緊張感を味わいたいが、ワールドカップ以外の国際競技であるアジアカップ東アジア選手権での対戦はいずれも真剣味がなく、どうも物足りない。ぜひ2022年のカタールワールドカップアジア最終予選では、日韓戦が実現し、上へ下への大騒ぎをしてほしいと思う。

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