笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字587は「止」。お酒を止めて気付いたこと

今日の漢字は「止」。中止、休止、禁止、停止、止血。

 

   お酒を止めて3年ほど経つが、それにより気づいたことを書こうと思う。

 

・つまみは総じてしょっぱいもの
    以前はお酒、特にビールを飲みながら食べるスナック菓子はつまみの友だった。特にかっぱえびせん、トーハトのポテコ、ナビスコチップスターは、私の3大ビールつまみ菓子。これを食べながらビールを飲む時は、至福の時だった。お酒を止めてからこれらのお菓子を食べることは自然と減った。

 

    先日、実に久しぶりにポテコを食べたら、物凄くしょっぱい。こんなに塩分が多かったかとビックリした。ビールを飲んでいた頃は全く気づかなかったが、しょっぱいからこそ、ビールが中和されて旨いと感じていたのだ。

 

    考えてみれば、イカの燻製や、チーズたらなどのつまみ類は、総じて塩分が多い。ピーナッツなどの豆類も同様。我々は酒のつまみを食べた時に、知らず知らずのうちに必要以上に塩分を摂取しているのではなかろうか。

 

・お酒を飲むと、おかずをあまり噛まずに飲み込む。
    晩酌が無くなったことで、ご飯をしっかりと食べるようになった。
    しっかりと咀嚼するように心がけたら、ご飯が美味しくなった。
    ビールを飲みながら晩御飯のおかずを食べると、どうしても咀嚼がおろそかになり、あまり噛まないうちに、おかずをビールで流し込むということが多かった。

 

     居酒屋でも同様。話が弾むと、食べることがおろそかになって、唐揚げやら焼き鳥やらも、たいした噛まずにビールで流し込んでしまう。早食いでは健康にいいはずがない。ビールを飲まなくなったことで、ファストな咀嚼を平然と行っていたことに、改めて気づいた。

 

・お酒を飲むと怒りっぽくなる。
    酒を止めてから、精神が安定しているように思う。以前は、お酒を飲んだあとに、些細なことで妻と口論になることがあった。ところが、しらふで口論すると、その後のダメージが大きい。何で口論になったかを猛省する。それは理性が働いているから。
酒で酔った時は理性が失われるから、口論しても反省しない。要するに気が大きくなっているのだ。


    酔って口論を仕掛けるのは大抵が自分の方。酔って怒りっぽくなり、不満を妻にぶつけていたのだ。何と最低な男よ。
    酒を止めたことで冷静な自分を取り戻し、こちらから口論を仕掛けることは無くなった。

 

・胃薬を飲むことは皆無になった。
    飲み会でお酒を飲まなくなったので、二日酔いが無くなった。なおかつ、胃に負担がかからないため、胃のムカつきが減った。「飲む前に飲む」の大正漢方胃腸薬のお世話になることも皆無に。だから胃の調子は総じていい。

 

・お金が貯まる
    ほぼ毎日晩酌していたから、会社の帰りにスーパーやコンビニでビールを買って帰るのが習慣だった。だから小銭が常に消費されていた。お酒にお金がかからないと同じく、つまみの干物やスナック代もかからなくなった。俗にいう、いつの間にか消費される「ラテマネー」が無くなった。その分、お金を貯金したり、本を購入するなど有効活用している。

 

    以前は、「酒のない人生なんてつまらない」が座右の銘だった。酒をやめた数日間は、夢に出てきたこともあった。しかし止めてみると、どうということはない。無くても普通の生活ができる。

 

    人間は環境に慣れる動物なのだと、改めて感じた。
    失ったものは、酔ったら楽しくなる行為そのものだが、上記のように得たものの方が大きいような気がする。常識や固定観念を別の角度から見れば、違った人生になるという、見本をみたような気がする。

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核の抑止力は働くのか