笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字は584は「食」。大食いタレントは引っ張りだこ

 

 今日の漢字は「食」。食堂、学食、食事、食育、食感、間食、日食、食い道楽。

 

   大食いを芸の売りにするフードファイターなるジャンルのタレントがいる。

 

    元々、テレビ東京の「テレビチャンピオン」の大食い選手権で、当時一般人のギャル曽根が優勝、一気に注目を集め、その後芸能界デビューしたという成功例を受け、今や大食いを売りにする番組が視聴者から一定の評価を得ている。

 

 

    フードファイターが女性というのも、華奢な体型の女性が、苦しい顔ひとつ見せずに半端ない食事を平気で平らげるという意外性が受けている。

    アンジェラ佐藤、もえのあずき、ロシアン佐藤、ユーチューバーの木下ゆうかなどが活躍中。

 

    いつも思うのは、なぜ、彼女たちはこうも食べられるのか。その体のメカニズムはどうなっているのか。胃の構造が一般人とは違うのか。

 

    調べてみると、

 

1.食事をすると胃が大きく膨らむが、その胃の膨らむスペースが広いこと。

    フードファイタ一はー般の人の15倍も胃を膨張させることができる。胃袋の位置も他の臓器に影響を与えるものではないという。

    太っている人は厚い脂肪の壁が邪魔をして、胃が大きく膨らまない。

    一方痩せている人は脂肪の壁が薄いので、フードファイターはみな痩せている。

 

2.血糖値が上がらない体質。

    通常血糖値は130を超えると満腹感を得る。いわゆる満腹中枢が刺激されるが、血糖値が上がらないと満腹感は起きない。ということは、糖尿病にもなりにくい体質なのかもしれない。

 

3.食べ物からカロリーが吸収されず、そのまま便として排泄されるために太らない。

    普通は長時間、食べたものは一定時間胃のなかにあり、消化活動や栄養吸収がなされる。しかし食べたものがすぐ排泄されるのは、胃の出口にある弁が緩んでいて、胃の中に食べ物を貯めることなく排泄していくという。

 

4.ビフィズス菌。これがフードファイターには、一般人の約3倍もいるという。ビフィズス菌が働くと血糖値が上がり難くなるため、満腹中枢が刺激されることがない。

 

    ほとんどのフードファイターが痩せているのは、このような特異な体質があるために、いくら食べても太らない。一般人からしてみれば羨ましい限りだが、逆に食費が嵩んで大変ではないかと心配してしまう。

 

    男性のフードファイターがあまり活躍中できず、テレビで重宝されるのが女性に多いというのも、女性の食べたい欲望を十分すぎるぐらいに満たしてくれる羨望の眼差しを一手に受けるからだと思う。

 

    先日、「デカ盛りハンター」という番組を見たが、総重量4.2キロ、未だ完食者ゼロの巨大メロンバーガー。パティがメロンパンな上に、ハンバーグ、肉(プルドポーク)などの具と、たまねぎなど1キロの野菜が挟まった巨大ハンバーガーを1時間で食べるというもの。ロシアン佐藤がこれに挑戦し、59分15秒で見事完食した。

 

    毎回思うことだが、飽食日本でこのような番組を放送するのも、コンプライアンスチェックが厳しいのであろう。視聴者からの苦情が来ないように、食べ物を極力残さないよう気を使っている。以前はフードファイターと他のタレントが大食いを競い、他のタレントはとても食べきれずに残す様子を放送していたが、最近はフードファイターだけがチャレンジして、その様子を別のタレントが観察しながらトークでつなぐ作りに変えてきている。

   そうした構成も、「食べ物を無駄にするな。その食べ物でアフリカの飢餓を救え」というような視聴者からの苦情や批判をうまく交わす前提で成り立っているのだろうが、これはこれでいいと思う。

 

    最後に「デカ盛りハンター」のナレーターが、「同じ量のお米を児童福祉施設に寄付しました」という、とって付けたような偽善的行為をPRしていたが、これも大食いで時間とお金ををただ漫然と消費してるのではありませんよという免罪符にしているような気がする。

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食べ放題の店もすっかり行かなくなった