笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字571は「塵」。塵芥処理のごみ拾い一人ボランティアをする

今日の漢字は「塵」。塵芥、砂塵、粉塵、防塵マスク、塵紙。

 

    ひとり遊びパート3は一人ボランティア。

 

   そろそろ雪の便り。12月には北海道も積雪、寝雪となる。近くにある公園も秋が深まり落ち葉に埋もれる日々。そこで積雪になる前に、公園の掃除をすべく、ひとりボランティアでのごみ拾い、いわゆる塵芥処理を思いついた次第である。

 

    そこは、それほど大きな公園でもなく、この時期は寒いがゆえに、多くの人が公園に集うわけではない。したがってごみの量も限られている。

 

    装備は、燃えるごみ用のポリ袋10リットル用と、燃えないごみとペットボトル用の小さめのポリ袋2枚の計3枚と軍手、火挟みを携え、ひとりトボトボと公園に向かった。

 

    気温は10度ほどしかないから、遊ぶ子供は皆無。この公園にはグラウンドがあって、少年野球団が野球できるスペースがあるが、そこでは高校生らしき2人がキャッチボールに興じている。

 

    公園は落ち葉だらけ。先々週まで少年野球の練習や試合がなされていたから、ごみが残されているかと思いきや、綺麗に掃除されたのか、塵ひとつ落ちていない。

f:id:laughing-egao:20201128172242j:plain

 

    出鼻をくじかれた。仕方なく、遊歩道界隈を目を凝らしながら火挟みでごみを拾っていく。大きなごみはなく、ティッシュが多い。すると大物、2リットルのお茶のペットボトルを発見。大物ゲットで、今日の活動に意義付けができた。その後も500ミリリットルのペットボトルや、チュー杯の缶など、地味ではあるがバラエティ豊かなごみが出現し、次第に充実感に満たされていった。

 

    そうすると、子供が遊ぶすべり台付近に白い傘が。よくコンビニに売っている透明なビニール傘。手に取って開いてみると、どこも壊れていない、全く健全な傘。高校生がどこからか盗んできて棄てていったのだろうか。途中で雨が止んだので棄てて帰ったのかもしれない。燃えないごみに入れようにも、袋からはみ出してしまい入らない。仕方なくごみ袋には入れず持ち帰ることにした。

 

    結果的に1時間程度、ごみ拾いをし、公園をクリーンにした。ごみの総量は思ったほど多くなかった。もっと大量に出ると予測していただけに、ある意味拍子抜けした。

 

    ただ、これで雪が降っても、ごみとの混在はない、見栄えの良い白銀の世界となるであろう。収集したごみは、我が家の物置に仮置きし、翌日以降、それぞれのごみの回収日に順番に出した。

 

    ひとりボランティアの感想としては、誰にも見られた訳ではないし、他人から評価を受けたり、褒められたりするものではないため、孤独な作業ではあった。ひとりコツコツ黙々と自分や社会のために何かをすることは修行僧のようではあるが、何となくお役に立った充実感はあった。

 

    ひとり遊びというよりは、まさに無償のボランティアではあるが、全集中して無心にごみを拾うことで雑念を振りほどき、禅のように瞑想しているのと変わらない心境であった。自分のためと社会のためという二つの目的が、一人ボランティアを通じて達成できた満足感で、その晩は美味しくノンアルコールビールを飲んだのであった。

f:id:laughing-egao:20201128172650j:plain

塵取りは小学校での必須アイテム