笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字562は「販」。通販番組は本当に必要なものを売っているのか

今日の漢字は「販」。販売、販促、物販、市販品、信販自動販売機。

 

    お金の話で、節約が成功する考えのひとつとして、「あって便利なものは、無くて平気」という言葉をテレビのバラエティ番組で紹介していた。

 

   言い得て妙な言葉だと思った。

 

    確かに便利グッズは、生活に潤いや張りを持たせたり、心の余裕を生じさせたりというプラス効果がある。しかしお金が絡むと、それが結果的に散財につながるケースがあるということに、警鐘を鳴らしているのかもしれない。

 

    便利だからと、ついつい余計なものを買ってしまった経験はあるはず。結局無駄使いしたり、今あるものでも十分使えたのに、無理して大枚をはたいてあとで後悔するということもある。

 

    あって便利なものの代表に、ルンバのような自動掃除機がある。留守の間に掃除をしてもらえる優れもの。我が家でもルンバの購入を検討した。確かに人がいない間に掃除をしてくれるから便利ではある。しかし今ある掃除機はまだ買って2年。壊れているわけでも、調子が悪いわけでもない。買い換え時期としては、あまりにも勿体無いし、性能がいいものは10万円もする。「あって便利ではあるが、今無くても困るものではない。掃除は人間がやればいい」ということで、買い控えた。結果的に余計な出費をせずに済んだ。

 

    考えてみれば、テレビでは通販番組が花ざかり。先日、家の壁や塀の汚れを水圧で落とすスーパージェットクリーナーなるものが通販番組で紹介されていた。また、ある時にはプラズマクラスター空気清浄機。なんか空気が凄く清らかになり、衛生環境が良くなりそう。しかしジェットクリーナーやプラズマクラスター空気清浄機は必要か?確かに便利ではあるが、無くて困る物ではない。

 

    こうして見ると、通販で紹介される、少し進化した家電製品や、調理器具、健康食品、化粧品、滋養強壮剤などは、よくよく考えれば、生きていく上で絶対に必要なものではない。

 

    あらためて「無くて平気か」と自問自答してみれば、結果的に「平気」と結論付けられるケースが多い。

 

     そういう意味では、通販の派手な演出、お得感満載の言葉巧みなセールストーク、出演芸能人の「今買うと、とてもいいですよ。今が買い時です」の怒涛のがぶり寄りに圧倒されて、ついつい電話やネットで注文してしまうことになりかねない。早口でまくし立てられたり、「今から○時まで」と期限をあえて区切られると買い手が焦るという、心理学的に研究された販売手法にまんまと騙されているような気がする。

 

    結局何が言いたいかというと、通販番組やラジオショッピングなどは、無くても困らない商品を、手を変え品を変え視聴者に無駄買いをさせる可能性のある、悪魔の番組でもあるということだ。(一部を除く)

 

    生活に本当に必要な品物は、もう既に購入している商品がほとんど。ついつい派手な演出やセールストークに騙されて無駄なものを購入しないよう、もしその番組を見た際には「この商品は今無くて困るか」を自問自答してみれば、購入を思いとどまらせ、お金をもっと有意義に使うことにつながると思う。

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