笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字559は「句」。文句を言いながらテレビを見よう

今日の漢字は「句」。語句、俳句、句読点、慣用句、端午の節句、挙げ句の果て。

 

    ニュースやテレビ番組、CMに文句やイチャモンをつけながら批判的に見ろと言うのは、作家で精神科医和田秀樹氏。そこから自分なりの視点や考えを持てという。

 

   例えばTVCMへの文句は、ビールのコマーシャル。

 

    そもそも何でグラスに移し変えてビールを飲むのか。缶のまま飲んだら駄目か。キリン一番搾りのCMで、堤真一が海辺の岩場で、わざわざ透明なグラスに移し変えてビールを飲んでいた。岩場で海を見ながら飲むビールは100%缶のままのはず。グラスは邪魔でしかない。何でそんな非現実的なCMを作るのか。ビールメーカーに聞いてみたい。

 

    かたや缶コーヒーは普通に缶で飲んでいる。トミーリージョーンズは、BOSSの缶コーヒーを缶のまま旨そうに飲んでいる。ビールと同じく、透明なグラスになぜ移し変えないのか。よくわからない。

 

    さらにビールのCMで「おいしい」の連発。

「おいしい」はあくまで個人の感想であって主観である。綺麗、素敵、華やか、速い、安いなどの感想は客観性がない。そんな言葉を万人が見るCMで吐いていいのか。友人が第三のビールを旨いと言って飲んでいる芸能人を見て、「中身は絶対普通のビールだぜ」と言っていた。私も以前は第三のビールを飲んでいたが、タレントが唸るほど「旨い」と思ったことは一度もない。腑に落ちない。

   

     同じくスポーツ新聞でよく見かける精力剤や滋養強壮剤。マカ王だか、凄十だか忘れたが、広告にデカデカと女性が「凄い」と呟く様は、おかしい。凄いかどうかは主観であって個人差があるはず。誇大広告である。

 

   イチャモンは民放のドキュメンタリー。最近多いのが、背景をぼかすやり方。以前、箱根駅伝に臨むチームを追っかけるドキュメンタリーを放送していたが、練習で選手が走る背景に自動販売機が映っていた。そしてそこだけ「ぼかし」がかけられていた。ぼかしの元は、明らかにコカ・コーラの赤い自動販売機。そこだけにぼかしがかかっていたので、違和感があった。このぼかしは、要するに箱根駅伝のメインスポンサー、サッポロビールへの配慮に他ならない。視聴者の違和感よりも、スポンサーへの忖度が優先するテレビ局の浅ましさに120%白けた。

 

  文句はクイズ番組。世の中クイズ番組大流行である。各局手を変え品を変え、さまざまな企画を立てるが、どれも知識を競う金太郎飴状態。必ず出てくるのは現役東大生。おバカな芸人との比較で視聴者の笑いをとろうとする。ネット全盛時代、わからないことがあればネットを調べれば何でも出てくる。そうした時代に依然として知識量が「頭の良さ」と勘違いさせる昭和の作りを平然と行っている。

 

     知識を試すクイズを製作者側が作るのは、基本視聴者を見下しているから。「我々が問題を作成して、番組で教えてあげるのです。どーでしょう、凄いでしょう」。だから回答者も上から目線。その最たる象徴が、本業の漫才はクソ面白くもないのに、知識が豊富というだけでクイズ番組に引っ張りだこのU治原と、元東大生というだけでタレント気取りのI沢。この二人は大嫌いである。

 

    一歩間違えれば、ジジイの戯言だが、イチャモン力を磨いて肯定、批判、さままざま視点から物事を考えたい。

f:id:laughing-egao:20201116210407j:plain

豊田元議員の「このハゲー」は禁句である