笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字543は「舞」。鳥瞰図で歴史の舞台を勉強する

今日の漢字は「舞」。舞踊、舞踏会、鼓舞、乱舞、獅子舞。

 

    鳥瞰図を見るのが好きである。

    書店で購入したのは、「鳥瞰イラストでよみがえる歴史の舞台」。

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    日本史上の重大事件や戦にまつわる模様を鳥瞰イラスト図で表現しており、俯瞰的に見ることで歴史をより深堀して勉強できる。

 

    鳥瞰図は、鳥の目線で上空の斜め45度の角度から地上の様子を俯瞰する。

 

    鳥の目、虫の目、魚の目という言葉があるが、大極的に見る鳥の目、近い距離から枝葉末節にも複眼的に注目する虫の目、時流を見失わずに読む魚の目という住み分け。

    いずれにしても、視野を広げる意味でこれらを組み合わせると、多角的な見方が広がる。

 

    そこで戻って鳥瞰図。平面の地図を見るのも好きだが、平面図は立体感がないので、今ひとつわからない。川や道路、鉄道や海、港湾、都市の規模などは平面の表記で概ね理解はできるが、山や谷の高低、扇状地リアス式海岸などの立体感を見る上では、3Dの立体図が一番わかりやすい。

 

    この「歴史の舞台」の鳥瞰図は、山や谷や町や村を立体的に示すというよりは、城や砦や大将が陣取る本陣の位置、繰り広げられる合戦など、敵味方がどのように配置され、どのように移動したのかが体系的に見られるのがいい。

 

   関ヶ原の合戦大阪冬の陣の鳥瞰図は、戦がダイナミックに展開していく様がリアルである。また、安土城江戸城が斜め45度の空中からどのように見えるかを、この地図から妄想するのも楽しい。

 

    タイムマシンで戦国時代に行きたいという人は多いと思うが、ゆらゆら揺れるカプセルに乗って上空から合戦を眺めると、こんな感じに見えるのだろうとの想像が膨らむ。タイムカプセルが故障して不時着してしまうと、激しくかつ荒ぶる武将たちに有無を言わさず斬り殺されるから、鉄砲や弓矢が届かない空中カプセルに乗って安全な場所からじっくりと戦闘シーンを見てみたい。

 

    日本史をあまり勉強していなかったせいか、基本認識が足りないが、大阪冬の陣を見ると、徳川家康の包囲網が半端でない。一説によると、豊臣方は10万、徳川方が20万と倍の戦力差があり、いくら篭城戦といっても、イジメの世界である。

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    この時は、真田幸村真田丸という砦を作り、徳川方の攻撃を食い止めた。真田の知略により、徳川方は大損害を蒙った。三年前のNHK大河ドラマ真田丸」は、真田幸村が造った象徴的な出城がドラマのタイトルとなった。

 

    個人的な話になるが、学生の時分に関西に住んでわかったことだが、関西人は太閤秀吉が好きであり、その豊臣家を滅ぼした徳川家への恨みは大きいようだ。大坂城を江戸方の徳川に蹂躙され、秀頼が自害したという事実は、関西人には屈辱に写るようである。だから関西人は東京人が大嫌いだというのも、その根本原因は大坂冬の陣、夏の陣にそのルーツがあると思うのである。

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浅田舞を最近見かけない