笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字489は「護」。虎の守護神、藤川球児の活躍に重いを馳せる

今日の漢字は「護」。護衛、警護、保護、救護、援護、護岸工事、守護大名

 

    火の玉のストレートを投げ込み、バッタバッタと三振の山を築いた阪神タイガースの守護神、藤川球児が今シーズン限りでの現役引退を発表した。

 

    大リーグに在籍したことはあったが、ほぼタイガース一筋。しかも最後まで抑えやセットアッパーという難しい選手起用に見事に応えていた。ストッパーとしてはタイガースの球団史上、記録にも、記憶に残る選手である。

 

    現役時代のほとんどが抑え役という投手はそういない。記憶を辿れば、横浜ベイスターズ佐々木主浩、スワローズの高津、ドラゴンズの岩瀬くらいしか出てこない。それだけ稀有で貴重な存在だったと言える。

 

    藤川球児の投げっぷりがまたいい。

 

    足を高く上げて腕を思い切り振って投げ込んでくる。全身全霊を込めて一球一球投げ込む姿が爽快でもあり、あっぱれれである。「渾身のストレート」という形容詞が相応しいフォームで、ストレートで真っ向勝負するその男気がいい。

 

    こういう投球フォームは、日ハムでさっぱり活躍できないへなちょこ斎藤佑樹にもぜひ真似してほしいものだ。

 

    私が思うに、抑え投手には3種類あり、一つは豪速球で押しまくり力で抑えるタイプ。藤川やソフトバンクのサファテ、楽天の松井、古くはカープの津田や横浜ベイのクルーン

   

     二つ目はストレートと落差のあるフォークの組み合わせで三振をとるタイプ。横浜ベイの佐々木、元日ハムの増井、タイガースの福原など。

 

    最後は多様な球種で丁寧にコースをついて打ちとるタイプ。いわゆる老獪な投球術。相当古いが往年のライオンズ東尾、タイガースの安藤、中西、日ハムの武田久など。

 

     藤川のストレートは来るのがわかっていても打てないという、手元でホップするような球だと雑誌で読んだことがある。球速以上の伸びがあったのだろう。

 

    あと記憶に残るのは、JFK。ジェフ・ウイリアムス、藤川、久保田のトリオ。6回までリードをしていれば、その試合は九分九厘タイガースが勝利というくらい、鉄壁のリレーであった。私も6回までタイガースがリードしていれば、あとは安心して見ていられた。この頃のタイガースは強かった。

 

    しかしながらそんなタイガースとて、藤川が日本シリーズに出られたのは1回のみ。20年以上現役を続けながら日本一にもなれず、活躍した割にはチームの成績がついて来なかった。もっと強いチームにいれば、ひょっとしたらドラゴンズ岩瀬のセーブ日本記録を抜いたかもしれない。

 

    本当に長い間ご苦労さまでした。

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神のご加護がありますように