今日の漢字485は「九」。おじさんの言っていることは九割が間違いらしい
今日の漢字は「九」。九州、九谷焼、九分九厘、十中八九、九官鳥、宮藤官九郎、坂本九。
おじさんの言うことは九割が間違いと衝撃的なことを口にするのは著述家の成毛眞。
大人になると変化することにエネルギーを使うのではなく、変化しないことにエネルギーを使うのがおじさん。「今までやったことがない」「今まで成功したためしがない」
「スマホアプリ?デジタルはさっぱりわからん」と前例主義を曲げない主張やデジタル革命についていけないおじさん軍団。
人は歳をとるごとに保守的になりやすい生き物。
顕著な特徴は、保守、悲観、独善。
保守とは、自分の成功体験を否定できないため。それまで苦労して得た知識、経験、ノウハウを否定できない。否定することは、自分の人生の否定につながるから。
「俺のやってきたことは間違っていない」と、どれだけ周りの状況が変わろうと、過去の成功体験から抜け出せないのは厄介な存在。
私はそのようなおじさんを真珠湾攻撃の成功体験から抜け出せない日本海軍をもじり「パールハーバーおじさん」と呼ぶようにし、自戒を込める。
悲観的なのは人間の性。ネガティブになるのは、人間が生きるために備えた防衛本能でもり、進化してきた証でもある。だから将来を不安に思うのはある程度は仕方が無い。
しかしそれをさらに助長するマスコミが悪い。メディアが悲観論をあおり、悲観論者がネットでネガティブ意見をばらまく。「年金は大丈夫か」とお金の不安を煽る報道はほぼ毎日どこかで目に触れる。今や高齢者しか読まない週刊ポストや週刊現代も毎週のように年金特集。「不安だ不安だ」を口にするおじさんを私は「週刊ポストおじさん」と呼ぶことにしている。
独善的も同様。自分の過去の成功は自分自身の努力だと信じて疑わず、感謝の気持ちを忘れた人々。「自分のやることがすべて正しい。おれのやり方に従っていればいい」。人の意見に耳を貸さず、独断専行。一番手に負えない人物。三国志で魏の国を独善的に支配した曹操と同類項。「曹操おじさん」と呼ぶことにしよう。
そんなおじさんにならないためにはどうするか。
成毛氏は、大人気ない大人になれという。
好きなことに夢中になっている時間こそが人生を豊かなものにし、創造性の土壌を肥やす。
面白い人生とは、好奇心を満たす時間や刺激的な体験の積み重ねである。
成功や幸福を、人生を楽しく生きるためのものと考えれば、名誉や金とは本質的に無関係である。
いわば自分の人生が成功だと言えるのは、一生を楽しみ尽くしたと確信できる時なのだ。
だから興味があれば何でもやってみる。
知らないことは強みである。知らないことが新たなチャレンジにつながる。
夢中になることが最高の才能。
我慢する必要はない。我慢は本当に必要なのか、考えて見る。お金の問題、老後の問題を先読みしすぎて我慢していないか。束縛や呪縛のたがを外す勇気を持つ。
自分の人生にはどんなことも起きる。
60歳を過ぎて余生ではない。
運を良くする行動習慣として、
・付き合う人を変える。
・環境を変える。
・脳に良い刺激を与える環境に出かける。
・考え方を変える。物事を批判したり、複雑に考えたりしない。
・反省を習慣にしない。
・非日常的な体験をする。
以上を実践することで脱おじさん化を進めよう。