今日の漢字478は「稲」。稲盛和夫氏の「人生を決める三つの要素」を学ぶ
今日の漢字は「稲」。稲作、水稲、稲刈り、稲穂、稲田朋美、早稲田大学、稲庭うどん。
京セラの創業者、稲盛和夫氏の言葉に、「人生を決める三つの要素」というのがある。
人生の仕事や結果は次のような方程式でできている。すなわち、
人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方。
まずは能力。これは才能ともいい、生まれつき頭がいいとか、商売の才能があるなどという。
次に熱意。仕事や人生にどのくらい熱意をもって取り組んでいるかが大きな要素。
稲盛氏は「誰にも負けない努力をしよう」、「一生懸命頑張ろう」と考え実行すると、その熱意は能力をも上回るという。
そして能力も熱意も0点から100点まである。
能力は少なくても、熱意があれば、
能力40×熱意80=3200。
能力はあっても熱意がなければ、
能力80×熱意20=1600。
と、結果は変わってくる。
得意なところが無くても、自分の熱意で変えることができる。
しかし能力よりも、熱意よりもさらに大切な要素が「考え方」。
考え方はマイナス100点からプラス100点まである。
その考え方が大事。プラス面とマイナス面でとらえるとわかりやすい。
プラスの思考や態度は、積極的、肯定的、楽観的、優しい、親切、正直、努力家、誠実、建設的、思いやり、感謝の気持ちがある。
一方マイナスの思考や態度は、消極的、否定的、悲観的、怒りっぽい、嫉妬心、怠慢、嘘つき、破壊的、利己的、強欲、他責。
悪い考えをもっていれば、能力、熱意があっても人生や仕事の結果は大きなマイナスとなる。先の得点でいうと、能力40×熱意80=3200だったとしても考え方がマイナスだと、能力40×熱意80×考え方▲20=▲6400となる。
考え方ひとつで仕事や人生は変わる。心の座標軸をどこに置くかで人生はガラッと変わってくる。
能力が劣っていようとも、逆境に立たされようとも、考え方ひとつで素晴らしい未来が待っているのだ。
私の身近にも、頭が切れて仕事もでき、論理的な思考を持ち上役にも受けのいい管理職がいるが、その人は肩書きで人を判断したり、目下や後輩を見下している。自分は優秀だということを鼻にかけ、部下の人格を否定的に見る。当然その管理職は職場で全く人気がなく、人望もない。能力は高いが、考え方がマイナス思考なので、結局その人の元で働く部下、職場には覇気がない。
一方、学歴は高くなく、ITにも疎いおじさん管理職がいるが、本人もそれを理解していて、部下から正直に学ぼうとしている。指導が間違っていれば素直に謝るし、職場を明るく、前向きにしようと努力している。その人の考え方は基本プラス思考であるから、たとえ能力が低くても部下から愛され、快活な職場となっている。
このように考えると、人生を決めるのは最後は考え方、プラス思考との結論になるし、ちょっと考え方をプラスの方向にもっていけば、成功や幸せに近づき、充実した人生を過ごすことにつながる。
能力や熱意も大事だが、根本的には考え方を大切にすることなのだ。