笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字470は「船」。小樽~新潟までのフェリーに乗った。

今日の漢字は「船」。客船、連絡船、船長、宇宙船、船乗り。

 

    小樽から新潟までのフェリーに乗った。

 

     新潟へのプチ一人旅で、車を積む訳でもなく、徒歩での乗船。フェリーを運航する新日本海フェリーは新潟航路以外にも、小樽―舞鶴敦賀の航路を持っている。

 

     小樽港から乗船するのは、京都の大学へ進学するために乗った舞鶴までのフェリー以来、35年ぶり。

 

    フェリー自体に乗るのは、仙台~苫小牧、八戸~仙台など、何回かあるが、新潟便は初めてである。

 

    夕方17時出航、翌日9:45到着と、ひと晩寝ていける。宿泊代が浮くという点ではお得。二等船室の中でもワンランク上の部屋。といってもベッドが数個並ぶ部屋で1万1千円と、まあこんなもんかという値段。幸い私のブロックは10個ほどのベットに客が3人とかなり余裕があった。夜中にいびきで悩まされることもなかった。

 

     客層は、北海道観光を終えた男旅ライダー、長距離トラックで荷物を運ぶ運転手、高校の部活の対外遠征らしき団体と多種多彩。家族連れはそれほど多くない。高校生の団体とは部屋が離れていたので、私のブロックは極めて静かであった。

 

    夕食は船内の食堂。カフェテリア方式で、食べたいものをとって食べる。私の食べたカツとじとご飯で600円と良心的。フェリーの食堂は高いというイメージがあったが、庶民的な価格なので安心した。乗船前はカップラーメンでも買おうかと思っていただけに、食堂を利用して正解であった。

 

    食堂の利用者もトラックの運転手らしき人がほとんど。豪快にビールを飲んだり、ご飯大盛りのから揚げ定食など、大衆酒場の様相であるが、ほとんどが一人仕様なので皆黙々と食事をしていて静かである。長居する客もほとんどいない。

 

    そのあとお風呂に。サウナもあって小綺麗な仕様。浴槽もあったが、高校生が占拠していたので、シャワーのみにする。 

 

    食事をし、風呂に入るともうすることがない。スマホでネットを見ようとするものの、WIFIはつながったりつながらなかったりと不安定であり、ずっとネットができる環境ではないから、ネットに依存する人は暇がつぶれない。幸い私はそれを見越して文庫本を2冊携帯していたので時間はそれなりにつぶせた。

 

     読書にも飽き、さて寝るかと22時過ぎに就寝。しかし揺れはないものの、エンジン音が下からずんずん響いてくる。それほど気になるような音ではないものの、私は神経質タイプなので、音が気になって眠れない。何度も寝返りを打ったり、トイレに行ったり、ホールにある地図で今どこを航行しているのか確認したり、読書灯を点けて読書したり、眠れない夜を悶々と過ごした。

 

     なんだかんだするうちにようやく眠りについたが、夜中に何度も目覚めたりして、全く熟睡できなかった。うとうとと流れに身を任せ、そうこうするうちに新潟港への到着となった。

 

    結果的にこれだけ時間があったが、十分な睡眠をとるに至らなかった。神経質な自分を呪ってもしょうがないが、2等船室で、エンジンに近い部屋だから音が響いたのかもしれず、グレードの高いさらに上の階ならそれほど音は響かないのかもしれない。

 

    今回の船旅は、ゆったりと時間を過ごしつつ、移動も兼ねる一石二鳥の効果を狙った旅だったが、十分な睡眠を得ることなく、若干の中途半端な感じは否めない。

     旅の行程をより効果的にするためにフェリーという手段は有効ではあるが、眠れないという副産物に対し体力的にアラ還の私としてはきつい。到着した日はレンタカーの運転を控えていたから、余計に寝不足はそれだけで大きなハンディとなる。

 

    今度フェリーを使う時はもう少し上のランクの部屋を予約すべきと学んだのであった。

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流氷を砕いて進む砕氷船は迫力満点