今日の漢字465は「紫」。八神純子の「パープルタウン」と昭和の名曲に思いを馳せる
今日の漢字は「紫」。 紫外線、紫陽花、筑紫、紫煙、紫紺の大優勝旗。
1年前に高校の同窓会が何年ぶりかにあり、総勢100人くらい集まった。
2次会はこれも100人くらい入るどでかいカラオケ店。50代後半の同級生たちが昭和の昔懐かしい曲を熱唱する大カラオケ大会となった。
すると、なぜか男性の一人が八神純子の「パープルタウン」を歌った。
おー懐かしい。最近は見かけなくなったピアノの弾き語りの第一人者、八神純子の名曲。「水色の雨」とともに、今でも中年のおばさんをはじめ多くの人に歌われる曲でもあり、我々には青春の日々を思い出させる、ぐぐっとくる曲でもあった。昭和に残したい曲のひとつといっても過言ではない。
特に歌詞の終わり部分のフレーズ「・・・well ニューヨーク 愛する気持ちを呼び覚ます街ねニューヨーク 紫に煙る夜明け」 とアップテンポに音程が下がっていくフレーズはリズム感抜群。行ったことはないが、ニューヨークが紫色に染まる朝焼の街の情景がリアルに浮かんでくる。
八神純子のルックスはふっくら系の風貌ながら、高い音域の歌唱力は抜群。ピアノを弾きながら歌うのも当時珍しく、八神純子か、「あなた」の曲で大ブレークした小坂明子かと言われていた。
ネットで検索すると、「パープルタウン」は1980年のリリース。
され、この曲と同時代の記憶に残る曲を思い出してみた。
「異邦人」 久保田早紀 1979年リリース
らが脳のポケットから出てきた。
特に「異邦人」はシルクロードをテーマとしてオリエンタルな景色を想像させる、従来の歌謡曲とは一線を画した叙情的な楽曲で強烈な印象を持っている。
「マツコの知らない世界」でマツコデラックスがこの曲のイントロをベタ誉めしていた。まさに異国情緒溢れ克つ力強さみなぎる独特な出だし。確かにこのようなイントロの歌謡曲は聞いたことがなく、かなり異質。しかも作詞作曲は久保田早紀本人というから、才能の片鱗が見てとれる。それだけにインパクトがあり、こちらも生涯忘れられない曲になっている。
歌詞の歌いだしも「子供達が空に向かい 両手を広げ鳥や雲や夢までもつかもおうとしている。」は今でもソラで歌える。
ぜひ機会があれば、ユーチューブで「異邦人」を見てください。(パープルタウンも)
と、そういう才能溢れる保田早紀も、あまりにもこれが売れすぎて(140万枚)、いつまでも「異邦人の久保田早紀」のイメージが拭えず、ほぼこれ一曲の一発屋で終わった。大ヒット曲があると、そのあとも大きな期待を背負う反面、プレッシャーも大きいのだろうが、息の長い歌手にはなれなかった。歌謡界の難しさを感じざるを得ない。しかし40年経った今でも色褪せることなく、マツコからも素晴らしい曲と絶賛される「異邦人」は、やはり昭和に残す素晴らしい曲なのだろう。
パープルタウンともども、今日も日本のどこかのカラオケ店で唄われているのは間違いないと思う。