今日の漢字446は「佑」。日ハムの斎藤佑樹投手について考える
は 今日の漢字は「佑」。天佑とは天や神の助け。
地元に北海道日本ハムファイターズという球団があるが、なぜか好きになれない。
元々はセリーグ派、タイガースファンというのもあるが、地元民のほとんどがファイターズを応援するのに、天邪鬼でひねくれものの私。だからファイターズの話題にはついていけないし、選手も未だに良くわからない。
なぜ嫌いなのかの原因のひとつに、斎藤佑樹の存在がある。
何と言っても夏の甲子園の大会決勝で、田中将大を擁し、3連覇を目指した駒大苫小牧を引き分け再試合で下した早稲田実業の憎きエースということが大きい。最後のバッター田中を空振り三振に仕留め、「どうだ」といわんばかりのふてぶてしい態度と、ハンカチ王子のアイドル扱いで全国区の人気に昇りつめたことが、とにかく憎々しかった。その印象が強いから、早大4年時に優勝して「もっていたもの。それは仲間です」と殊勝なコメントを残した段階でも「ふーん」という印象しかなかった。
ドラフトで日ハム入団時も「もってる」と幸せの絶頂にいる花嫁のような振る舞い。今となっては、持っていた物は何だったのかと皆が考え込むくらい、凋落の一途を辿る姿になろうとは、その時は誰も思わなかった。
北海道の日ハムファンは優しいから、甲子園の悔しさは脇に置いて、斎藤には将来のエースとして日本ハムの屋台骨を支えていくことを期待した。しかしその大きな期待とは裏腹に、9年プロにいながら、勝ち星はたったの15勝では、活躍しているとは言いがたい。日本ハムファンは暖かく見守っているのだろうが、私からすると早くいなくなってほしいと願うばかりである。今シーズンもいまだ一軍の登板はない。彼もトレードで水を変えた方がいいと思うのだが、栗山監督は頑なにトレードに出さなければ、自由契約にもしない。他の有望な選手は次々とトレードで放出する割には、斎藤佑樹だけは手離さない。不思議としかいいようがない。
斎藤も努力しているのか。ネットなどの記事を見ると、どうもプライドばかり高くて練習嫌いとの憶測記事が飛び交っている。マウンドでの彼を見ていても、必死さが伝わってこない。プロとしてのガツガツ感、バッターに真向から勝負する獰猛さを全く感じない。プロとしての熱情を感じないのである。
彼の栄光は高校と大学、そしてドラフトと、入団1年目であげた6勝までのわずかの期間だけだったのかもしれない。このまま復活することなく、静かにユニフォームを脱ぐことになるのであろうか。
そうなったあと、彼は一体どこへいくのか。これだけは勘弁してほしいのは、コメンテーターや解説者への転進。恐ろしいのは、テレビ局が斎藤佑樹の知名度を利用してコメンテーターに起用すること。視聴率欲しさに斎藤を起用するテレビ局が出てくるのではないか。
たいした活躍もしていない元プロ野球選手が、昔の野球アイドルというだけで、したり顔でコメントや解説する姿を誰が見たいいか。そうなったら、その番組を私は決して見ることはないと、今から断言できる。
坊主憎けりゃ袈裟までではないが、やはり彼は北海道とは縁がなかったのではないか。田中マー君を倒した怨念は北海道人の中に根強く残っていて、それが今でも彼を苦しめているのではないかと思う。