笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字445は「斗」。岡田斗司夫氏が予測するユーチューブについて考える

今日の漢字は、「斗」。北斗七星、1斗は18リットル。

 

    評論家の岡田斗司夫がおもしろいことを書いていた(ユーチューバーが消滅する未来)

   

    ユーチューバーの未来を語る内容で、その本は2018年に書かれていたのだが、近い将来芸能人がユーチューバーに参入してくると予言していた。

     その予言が見事に当たったのが2020年。新型コロナウイルスの影響で仕事の激減した芸能人が続々とユーチューブに参入している。

 

    収入が途絶え背に腹は変えられないという部分と、有名人だけにあっという間に再生回数、チャンネル登録数とも急上昇し、短期間で儲かるという実績を作りだしている。江頭2:50などはまさにその典型である。

 

     今までは無名のユーチューバーが何年もかけて地道に視聴者の賛同を得て、ようやく稼げるスキームを作る中、ぱっと出の有名人が参入してくると勝負にならない。レッドオーシャン化がさらに進むであろう。逆に素人の新規参入のハードルはこの上なく高いものになっていく。

 

    あるテレビ番組で素人ユーチューバーが告白していたが、タレントを一人使って編集や撮影のプロ集団がタッグを組んで高品質な番組を作ってユーチューブに参入してくれば、素人ユーチューバーは太刀打ちできないとため息をついていた。

 

     ただ、本当に芸能人の参入によって素人ユーチューバー市場が草刈場となるのか。もう素人の新規参入余地や成長戦略の余地がないかどうかという点では、そうではないと私は思う。

 

    やはりコンテンツ勝負だと思う。

    何と言っても素人には、テレビ業界が思いもつかない自由な発想がある。芸能人はあくまで主戦場はテレビなどのマスメデイアであり、知名度もあるだけに、奇をてらうことはできないし、炎上を恐れて無難なネタしか扱えない。要するに、あまり面白くないネタの連発だと、飽きられるのも早いということ。

    また、意外にチャンネル登録が伸びないと、それが人気のバロメーターで見られると芸能人ブランドが傷ついたり、本業のテレビが忙しくなると「労多くて益少なし」のユーチューブ製作からは自然と足が遠のく可能性もある。

 

     逆に素人ユーチューバーには、たんまり時間がある。ほぼ丸々1日を撮影と編集に時間をかけられるし、さまざまな企画で勝負できるから、ニッチなところを目指したり、ネタに工夫を凝らせば、まだまだ生き残る余地はあると見る。

 

   私が一時期見ていた元猿岩石の森脇氏のユーチューブもすっかり更新されなくなった。人気が出ないとして止めたとしか思えない。結局生き残るのは、継続する人、コツコツ努力する人、地道にファンを増やしていく人。最後は継続する人には敵わない。

 

    あとは岡田氏が近未来で予言しているが、海外のユーチューバーとの争い。その前提には、AIによる自動翻訳が格段の進歩を示せば、海外のユーチューバーの番組が、同時通訳の日本語で楽しめる時代が来るということ。

 

     いろいろな言語の同時通訳で番組を楽しめるのであれば、1億人を相手にする日本人ユーチューバーなどをはるかに凌ぐ、全世界の視聴者を相手にできるというメリットがある。日本人ユーチューバーでさえ、英語の同時配信で世界を相手に戦える。まさにグローバルなユーチューバー時代が到来しそうな予感がする。

 

    そうなるとグローバルで受けるネタを作りだせるかどうか。ひょっとしたらカメラの前で延々としゃべるコンテンツは飽きられ、まさに全世界の人々にわかりやすい映像をハイクオリティで提供する時代になるかもしれない。冒頭に話した、豊富な資金力によって圧倒的な制作力で勝負してくるプロ集団が参入してくるかもしれない。

 

    いずれにしてもTVを凌ぐコンテンツに成長する余地のあるユーチューブにはまだまだ眼が離せないというのが正直なところである。

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北斗の拳は読んだことがない