笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字439は「自」。私の愛する自転車(クロスバイク)について考える

今日の漢字は「自」。自分、自由、自転、自立、自力、自活、自宅、自信、自治体、自白、自律、自然。

 

    自転車と言えばクロスバイク。すっかり私の相棒である。

    と言っても、日頃ツーリングするわけでもなく、ただブラブラとクロスバイクに乗って近所をサイクリングするだけのこと。しかしこれに最近はまっている。

 

    クロスバイクは台湾のジャイアント社製のバイク。もうかれこれ10年以上乗り続けている。購入当時、マウンテンバイクとロードバイクと大きく3種類ある中で何を買おうか迷った。

     颯爽とスピードを出して遠出するならロードバイク、オフロードを走るならマウンテンバイク、街中を気ままに走るのならクロスバイクというカテゴリー分けがあり、街乗り中心で適当に乗るという前提でクロスバイクを購入したのだが、これが大正解だった。

 

    ロードバイクは確かに格好いいのだが、バイクスーツに身を包んで、サイクリングだけを楽しむのに対し、クロスバイクは普段着で走れるので、途中コンビニやスーパー、ロードサイドにあるスタバなどに気軽に入りやすい。

    要するに寄り道ができるというメリットがある。私は移り気で欲張りな性格なので、ロードバイクで「ひたすら走る」ということができない。しかもクロスバイクは歩道を走れるので、狭い道路では歩道に退避して安全に走るという気楽さもある。クロスバイクが、ママチャリとロードバイクの中間に位置する使い易さが、私の性に合っているのだ。

 

     休みの日には、車に積んで少し遠くの公園の駐車場に止め、サイクリングロードをのんびりと走るのがお気に入りである。昔の鉄道の廃線跡地をサイクリングロードにしたものだが、ただ散歩する人や犬の散歩、ロードバイクお兄さんやママチャリの主婦など、雑多な人々が思い思いにアウトドアの活動を楽しんでいる。

 

     自転車は自動車と接触することがあり危険であるし、少し前では元自民党の谷垣さんがロードバイクで転倒して大怪我をしたこともあり、注意が必要である。私も大きな事故をしたことはないが、一度転倒して怪我をした。

 

    その日、図書館に本を返すため、クロスバイクにまたがり、左のハンドルに、本を入れたエコバックの手提げ袋をハンドルにかけて出発。直後、エコバックの取っ手の片方がするりと抜け、袋の重みが斜め右側の下の方にいびつな形で垂れ下がった。すると前タイヤのスポークにエコバックが挟まり、いきなり急ブレーキ状態に。前輪がロックされた形となり、後ろタイヤが後方に跳ね上がり、体が前方につんのめり、そのままもんどり打って地面に叩きつけられた。その瞬間、左膝と両肘を強打。しばらく立ち上がれなかった。

     不注意とはまさにこのことで、エコバックがちゃんとハンドルにかかっていなかったことが問題。そもそもクロスバイクにエコバックをぶら下げることは危険な行為であり、普通はリュックに入れるのが王道なのだが、不精な私は面倒くさがりなので、ついついぶら下げ戦法をとっている。膝と肘の出血という代償とともに、乗り物に乗る時は安全意識をしっかりと持つことが大事であるという教訓を得た。

 

     慣れと慢心が大事故や大怪我につながる典型例。

    有名なハインリッヒの法則には、1件の重大な事故・災害の背後には、29件の軽微な事故・災害があり、その背景には300件の異常があるという、労働災害における法則がある。

     事故や不祥事は偶然に起こるものではなく、ちょっとしたことの積み重ねが大事に至るということ。私の怪我は重大事故ではないが、今回の怪我がそれに該当するとするならば、その背景に「返却期間の本を早く返そうとする焦り」「エコバックをハンドルに提げても大丈夫という慢心」「重力で本がスポークに挟まる訳がないという根拠なき推測」「前輪がロック状態でもんどりうつ訳がないという想像力の欠如」などの要素があったと思う。しかしこの経験があるからこそ、次からは注意ができるのであり、痛い経験を次に生かすということが最も大事なことである。

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