笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字423は「洞」。北海道の一大観光地洞爺湖について考える

今日の漢字は「洞」。洞窟、空洞化、洞察、洞穴。

   

    日本のカルデラ湖といえば、十和田湖田沢湖屈斜路湖摩周湖富士五湖、池田湖など数多くあるが、何と言っても青と緑のコントラストが映え、素晴らしい景色を見せてくれるのは北海道の南にある洞爺湖であろう。

 

    特に湖のほぼ中央に位置する中島が、この湖をことさらに滑らかさ、奥ゆかしさ、優美さを演出している。真ん中に島がある湖は他にも道東の屈斜路湖があるが、こちらの中島は大きくかつのっぺりしている印象で立体的でない。一方の洞爺湖の中島は、湖から山が鋭角的に飛び出しているようにできており、湖とのバランスがいい。湖と山が良く映える。世界のカルデラでもここまで造形的な湖はないのではなかろうか。

 

    ここ洞爺湖の南側湖畔は一大温泉街となっていて、道内外、海外からも多くの観光客が訪れる。湖畔に温泉街があるため、温泉に宿泊しつつ、湖畔を散策できることや、中島まで船で行ける湖上遊覧船がある。近くには山頂までロープウェイで行ける有珠山という休火山昭和新山という、元々は畑だった場所が昭和初期に噴火とともに隆起した活火山もあり、観光資源が豊富である。

 

    そんな一大観光地で宿泊した時のお楽しみは、花火大会。ロングランで夏の間は毎晩花火が見られる。温泉街のいくつかのホテルが、宿泊客に夜も楽しんでもらおうと、資金をお互いに拠出して花火大会を運営していると聞いたことがある。

     花火は湖上に浮かんだ船から打ち上げられるが、何と言っても見所は水中から上がる花火。上がるというよりは、爆発するイメージに近く、花火が水面から四方八方に飛び散る感じ。パトカーに追われた犯人の車が爆発する中を逃げる西部警察のような趣き。その花火の爆裂音が凄まじく、お腹にドスンと響く。なんとも不思議な花火が体験できる。

    さらにこの水上花火をより一層楽しめるよう、花火遊覧船が運航されていて、船上から花火をより間近で見ることができる。私は乗船したことはないが、間近で見られる花火は迫力満点でろう。特に水中から爆裂する花火はどのように見えるのだろうか。興味津々である。

 

     また、洞爺湖温泉のお土産といえば、わかさいも。創業90年のわかさいも本舗が製造する和菓子。石焼芋のイメージだが、芋ではない。若狭さんという創業者が「さつまいもでない焼き芋を作りたい」との発想からヒントを得て、大福豆を使ってほくほく感を出している。TVCMが北海道内でオンエアされているが、北海道出身の俳優小日向文世が登場しておいしそうにわかさいもを食べるシーンが印象的である。

 

    コロナウイルスで温泉街の客もかなり減っているだろうが、いずれは復活する。北海道を元気にするためにも観光客の需要が早く戻って来てほしいと願うばかりである。

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太古の古代人は洞穴が生活拠点であった