笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字420は「穂」。中山美穂の女優業について考える

今日の漢字は「穂」。稲穂、初穂料、穂高岳、福嶋瑞穂、矢部美穂、穂積ペペ。

 

    コロナウイルスの感染拡大防止で外出も控えがち。すっかり自宅に引きこもる中でのお楽しみはアマゾンプライムの映画。

    ラブロマンスで感動したのは「ラブレター」。岩井俊二監督、中山美穂豊川悦司主演、Ⅰ995年公開。詳細は割愛するが、若きミポリンの可愛さが際立っていたし、ラストシーンは泣けた。

    彼女はⅠ970年生まれだから、25歳の時の作品。当時の彼女は歌やドラマに大活躍で、ヒット曲を連発し、アイドル路線を継承しつつ女優にも挑戦するなど、油が乗っていた時期であった。

 

    順序が逆になったが、2020年1月に公開されていたラストレターは、その続編的作品であったが、中山美穂豊川悦司とともに、夫婦役で出演。ただ、50歳の彼女はさすがに風貌がおばさん化していて、「ラブレター」とのギャップがあまりにも有りすぎで、とても残念であった。

 

    「ラブレター」を見た後、立て続けに「サヨナライツカ」を視聴。2010年の公開。中山美穂西島秀俊との共演でタイでのロケが美しい映像で展開される。こちらの中山は、西島の不倫相手として妖艶な役。エロチシズムを感じさせる演技に私は映画に釘付けになった。

    ミポリン映画ツアーはさらに続き、作家でアルツハイマー役を演じる「蝶の眠り」でも落ち着きのある姿と、記憶が曖昧になる激しい変化という難しい役を演じた。

 

    彼女は辻仁成との結婚によって、パリに移住、芸能活動を休止していたが、辻氏との離婚ということもあり、その後芸能界復帰という道を辿っている。結果的に2000年から2010年の10年間ほどは芸能活動休止ということもあり、ぽっかりと空白期間ができ、いわゆる30代の女優としてミポリンを見ることはなかった。

    はっきり言ってこの時代の彼女の活躍を見てみたかったというのが本音である。30代の女優は北川景子綾瀬はるか石原さとみなど、人気実力とも円熟期を迎えた本格派女優が多い。幾多の作品を経て、またひと皮剥けて大女優への飛躍への期待が持てる。「ラブレター」後の中山美穂は、そういう女優としてのイニシエーションを経ず、人々から忘れられた頃にいきなり復帰というプロセスであったが故に、見る人たちには戸惑いがあったのではないか。申し訳ないが、美貌も落ちてちょっと老けた印象での40代の復帰がとても残念である。「暫く見ないうちにミポリンも老けたねー」と男連中の居酒屋トークのネタにされていたであろうことは想像に難くない。

 

  結婚、海外移住、育児などで女優業を休業していたミポリンにブランクがあるのは当然だろうが、たらればで言えば、過去に戻って若い時の彼女の美貌溢れる躍動感を見たかった。

 

    矢田亜希子などもそうだが ブランクを経た後の復帰は女優、女性タレントともなかなか難しい。特に可愛い風貌でアイドルの絶頂を極めた人の復帰は、しばらくの間、見る側にとってはギャップに苦しむことになろう。

 

   そうは言っても、40代、50代の脇役女優としてキラリと光る演技を求める作品もあるだろうから、そういう立ち位置の中で彼女の役回りが発揮されるということに期待が持てるかもしれない。

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山川穂高の豪快なスゥイングが好きだ