笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字415は「集」。集中してひとつのことに取り組むことについて考える

今日の漢字は「集」。集中、集合、参集、集団、集結、募集、採集、文集、集(つど)い。

 

    ひとつのことに集中して愚直にやり続けるのは難しい。しかしそれをやり続けることこそが、人生を楽しく過ごすことになるのも事実である。

 

    三浦将は「自分を鍛える習慣力」の中で、「良い習慣は脳の構造を変える。そのための良い習慣をひとつ実行する。ひとつの習慣を続け、それが続くという成功体験によって、自己肯定感や自己効力感を上げていく。無理にあれもこれも手掛けるのではなく、ひとつのことに集中した方がいい」と述べている。

 

   私は毎日日記をつけるという習慣をかれこれ15年以上続けている。最初はランニングを始めた頃、何キロ走ったとか、体重が何キロになったなどの記録を付けていたが、その後1日の振り返りや気づいたこと、読んだ本、使ったお金など、さまざまなネタを書くようにバージョンが変化していった。

 

    それまで取り組んだこと、例えば筋トレや散歩、寝る前の読書、肩こりをほぐす体操など、さまざまなことにトライしだが、結局途中で挫折し全滅。なぜか日記だけが唯一、習慣化行動として残っている。まさに三浦氏が指摘する通り、くしくもひとつのことに集中して取り組んでいる結果となっている。

 

    長いこと習慣化してくると、毎日日記をつけないと、寝る前が気持ち悪い。宴会や残業でどうしてもその日に書けない場合は、必ず翌日に2日分をまとめて書き、極力積み残しの無いようにしている。3日付けないと、もう3日前の記憶も曖昧になり、書くことができないという恐怖感もあり、忙しい時でも数行は書きとめることにしている。

 

    だから日記を付け忘れるということもなく、まるで歯を磨くように自然の所作として身についてしまっている。

 

    日記をつけることの効用は、

・1日を反省できる。反省して次に活かそうというポジティブ思考に転換できる。

・その日起きたことでいいことを3つ書き出す。無理にでもひねり出すことで、今日1日が良い日だったと、脳を騙すことができる。

・日々成長が実感できる。私の場合は4年分が一気に見られる日記なので、自分の成長を実感できる。

    以上の効用があるから、自らの成長を信じて、1日を締めているのである。

 

    ひとつのことを愚直にやり続けるのは、習慣だけでなく、芸能の分野でもある。

 

    志村けんの追悼番組に出ていたタカトシが当時の志村師匠の思い出を語っていた。

    タカトシは当時、自らの代名詞ギャグである「欧米か」がマンネリで、それ変わるネタを試行錯誤をしていた。そこでタカトシは志村師匠に「欧米か」に変わるネタをどう見つければいいのか」を相談した。

     志村師匠は、「そのギャグだけでお客さんを笑わせられるのだから、それで十分ではないか。ひつとのことを極めているのだから、それをさらに伸ばせばいい」と言っていた。

    さまざまなギャグを編み出した志村師匠からの意外な言葉だったが、芸人の世界も同様。あれもこれもと手を出して迷走するよりも、「欧米か」のギャグひとつで愚直にお客さんを笑わせるのがタカトシの真骨頂なのかもしれない。

    ブレイクした芸人のほとんどは1回流行った一発ギャグで食っている。それをひたすら集中して続けることが逆に安定感を生み出し、結果的に競争の激しい芸能界でも個性の発揮につながっていくのである。

 

    そういう意味では、このブログも習慣化できるかどうか。「漢字」をきっかけにつれづれの思いをつづるということを、集中してぶれずにやり続けるということが、日々の暮らしに充足感や成長の実感、自己肯定感を満たしていくことになるのかもしれない。

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集合離散を繰り返すアイドルグループは多い