笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字410は「写」。写真を撮るカメラについて考える

今日の漢字は「写」。写真、映写、写実、模写、複写、写経、実写、東洲斎写楽

 

   今や写真はスマホで撮る。それが当たり前の時代であるが、フィルム世代で育った私から見れば隔世の感がある。

 

    写真の思い出は、インスタントカメラアメリカポラロイド社のカメラが有名でポラロイドカメラとも言った。市場からは随分前に消えレトロな品物と化したが、その場でプリントアウトされる仕組みは画期的だった。

 

    東京にいた時、新聞記者の知人から仕事中に呼び出されて、待ち合わせ場所に行くと、若いお姉ちゃんと一緒にいるではないか。横にいたお姉ちゃんは、タレントの片瀬那奈。水着のキャンペーンガールでデビューしたてで、新聞社にPRしに来たとのこと。知人と一緒にいた同僚の記者が持っていたポラロイドカメラで私と片瀬那奈と知人記者とスリーショットでパシャリ。すぐにその場でプリントアウトしてもらった。片瀬那奈はどうせすぐに芸能界からは消えると思っていたので、もらった写真は徳に大事にすることもなく、引っ越しと共にどこかに行ってしまった。彼女もすっかりおばさんとなり、今は日曜日の「シューイチ」くらいでしか見かけないが、地道に芸能活動を続けている。もし今もその写真を持っていれば友人に自慢できたと思うと残念であった。

 

 あとはカメラといえば写ルンです。今みたいにカメラ付きスマホはない時代。一眼レフやコンパクトカメラを単体で持ち歩くのは、旅行でもしない限りなかった。だから急にカメラが必要になった時には、写ルンですが大活躍。コンビニや観光地の土産物店で売っていていたので、カメラを忘れた時に購入して写真が撮影できる重宝さがあった。

 厚紙でできた箱型の形状にレンズやフィルムが内臓されていて、フィルムを巻く時もガキガキとネジを巻くようでまるでオモチャ。最初は果たしてこれで写真が撮れるのかといぶかしがる人もいたが、ちゃんと写っていて、これを開発した富士フィルムは凄いと思った。当時はコンパクトカメラでさえもかさばって重かったが、これは元々紙で出来ているので軽かった。

  以前TBSの日曜ドラマ「テセウスの船」を見ていたら、昭和の時代にタイムスリップした先で家族が記念撮影する時、母親役の榮倉奈々写ルンですで写真を撮っていて懐かしかった。まだそういう小道具が残されているのかと、細かな演出に気を配る制作陣の優秀さを垣間見た。

 

 ポラロイドカメラフィルムカメラデジタルカメラスマホ、ドローンカメラと、どんどん進化するカメラ市場。次は何が登場するのか、今から興味津々である。

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写経というものを一度やってみたい