笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字378

今日の漢字は「時」。時間、時空、時代、時価、時節、時計、時限爆弾、時任三郎

    時空を旅する、いわゆるタイムトラベラー。それは小説や漫画、ドラマや映画の中でのお話。ということで、タイムマシンで過去に戻る映画作品ベスト3を独断と偏見でチョイス。

 

   ナンバーワンは、もうこれしか無いでしょうというくらい鉄板の「バックトゥザフユーチャー」。これは説明が要らない。タイムマシンものでは秀逸の作品。これを見ずに死ねるかという、私の人生の映画史の中で燦然と輝くナンバーワン作品。

    私は大学時代に京都の映画館でこれを見たが、衝撃的であった。

    過去にタイムスリップし、元の時代に戻れるかというドキドキ感、タイムトラベルの道具デロリアンの疾走、現代に戻った時の予想外の大変化と、ストーリーも完璧。これを上回るタイムトラベルものは二度と出ないと確約できる。

    しかし二匹目、三匹目のドジョウを狙ったパート2、3は一作目ほどのインパクトを越えられず、お決まりの失速パターン。ハリウッドの商業主義に翻弄された駄作であった。

  

    第2位は戦国自衛隊。Ⅰ979年公開。高校時代に札幌の映画館で見た。眉村卓原作、千葉真一主演。自衛隊員が戦車、ヘリコプターごと戦国時代にタイムスリップ。隊長の千葉は、そこで出会った長尾景虎、後の上杉謙信と懇意になり、同盟を結んで川中島武田信玄と戦い、天下取りを狙う。戦車VS武田騎馬隊との戦に迫力があった。当時は気づかなかったが、戦車は燃費が悪いから、すぐ燃料が無くなる筈なのに、バンバン動いていた。アマゾンプライムで最近再度視聴して、その矛盾に気づいた。

    最後は斬新な兵器で殺戮を繰り返す千葉に疑心暗鬼となった景虎が千葉を討ち、歴史の藻屑となって消えてゆく自衛隊員の悲劇が描かれる。結局歴史は変えられないというバッドエンドな結末に、儚さと武骨さを感じさせる内容で、印象深かった。

 

    最後は最近DVDで見た映画「あやしい彼女」。70歳を越えたおばあちゃんが、20歳に戻ってやりたいことにチャレンジする恋愛トラベルものだが、なぜかせつないストーリーに、おじさん不覚にも涙した。おばあちゃんが若返ることは厳密にはタイムトラベルとは言えないが、時空を遡ることに変わりはない。20歳に若返る役に多部美華子。この演技がまた凄い。多部は賠償美律子が演じるおばあちゃんのしぐさをそのまま演じており、彼女の抜群の歌唱力と相まってに獅子奮迅の大活躍。彼女の演技力と引き出しの多さに脱帽した。

    元々この映画は韓国で作られ、それが評判を呼び、日本をはじめ各国でリメイクされている。それほどシナリオが良くできている。ほろりとくる青春映画で必見である。

 

    タイムスリップ、タイムトラベルものは邦画、洋画とも豊富にあり、掘り出し物もあるだろうが、映画の話題は居酒屋トークで盛り上がる鉄板ネタ。タイムトラベルに限らず、普段からマイベストSF、マイベストミステリー、マイベストラブストーリーを仕込んでおくと、盛り上がることは間違いない。

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歳時記という言葉の響きが好きである