笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字375

今日の漢字は「斎」。書斎、斎場、佐藤一斎葛飾北斎山本寛斎

   

    一戸建てにしろマンションにしろ、自分の書斎を持つというのは、男のロマンである。なぜ男なのかと言うと、男の子は秘密基地作りが大好き。ドラム缶や空き地の隅に人知れず自分だけのスペースを作り、怪獣退治をするウルトラ警備隊の総司令部とする。そういう「ひとりこもる」本能が男にはあるから、常に社会という戦場で闘う男は、家に帰還したのち、ひとりほっとできるスペースを持ちたがるというのが私の持論。

 

    しかし大部分の人は、家を建てたり買う時の優先順位は子供部屋の設置。お父さんの部屋などは勿体なくて作ってもらえない。妻の頭の中には端から「書斎」という文字は存在しない。

    私の家も当然ながらスペースの関係から書斎など作れる筈もなく、長い間ひとりほっとできるスペースは無かった。

 

    しかし子供たちが次々独立して家を出ると、逆に部屋が余るように。自然と子供部屋を私が占領し、書斎化することに成功。ようやく私の時代が来た。

    従ってこのブログも、息子が使っていた勉強机を活用し、せっせと書いている。妻が子供部屋を使うことは全くなく、ある意味聖域と化し、父ちゃん専用の秘密基地がようやく完成したようで嬉しい。ただ、子供たちが帰省してくると子供部屋に寝泊まりするので、父は再びジプシーとなり、家の中で流浪の旅に出る。

   

   書斎のいいところは、誰にも邪魔されず、静かで落ち着くこと。居間のテレビの音も届かず、雑音が遮断される。しかも自分で好きな音楽を聞ける。 最近はテレビモニターとDVD再生機を持ち込み、レンタルDVDを堪能している。

 

    池上彰氏は、「小さいスペースでいいから、階段の下や納戸を整理し、そこに机を置ける場所を確保する。最低限自分の居場所が一畳あればそこが書斎に変わる」。そして「特に定年で夫にずっと居られる奥さんも辛いから、隠れる場所が必要」と述べている。(知的再武装60のヒント)

    この意見には全く同感。私は今もテレワークで仕事をしているが、仕事や勉強に集中できるスペースがあって良かったと思う。机に向かうと、不思議と勉強や読書をしようというモチベーションが上がる。高校時代の受験生に戻った気分になる。

    今はアマゾンミュージックを聞きながら、机の上にパソコンを置き、こうして徒然なることをつらつらと書いている瞬間が至福の時である。

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ハンカチ王子斎藤佑樹には頑張ってもらいたい