今日の漢字352
今日の漢字は「念」。念願、雑念、理念、信念、記念、祈念、馬の耳に念仏、望郷の念、念には念を入れる。
「一念発起」とは、あることをなしとげようと、熱心に励むこと。
それで思い出すのは、フルマラソンへの挑戦。
それまで10キロまでは走ったことがあったものの、ハーフすら走っていない体力でいきなりフルマラソンを走ろうというのだから、無謀というもの。
そのきっかけは、 今から15年ほど前。当時通っていたスポーツクラブのインストラクターと話しをしている時の出来事。
マラソンの話になり、私が、
「いつかは北海道マラソンに出場して3時間台で走るのが夢なんです」。
インストラクターの女性は、
「⚪️⚪️さん、そんな簡単にフルマラソンを3時間台で走るなんて無理です。北海道マラソンって3時間台の持ちタイムでないと出られないんですよ。」
私「そんなに難しいんですか?
彼女「んー、トレーニングに励んでも3年はかかるわね」
自分はそれを聞いて思った。やってみてもいないのに、それはおかしい。確かに高いハードルではあるが、頭ごなしに否定するのは、納得し難い。
ということで、私も元来の負けず嫌い、一念発起し、そのインストラクターを見返してやろう計画が始まった。
ターゲットは、次の年(いわゆる来年)にいきなり4時間切りを果たすという壮大な目標。まだ1度もフルマラソンを走っていないのにである。それまでしっかりと練習すれば良いという、超楽観的見通しを立てた。
当時の北海道マラソンは、インストラクターが言うように、持ちタイムが4時間以内と極めて厳しい条件であり、だからこそ出場できるランナーはエリートランナーの称号を得られる。ここに名を連ねることは自慢になるし、何と言ってもインストラクターをギャフンと言わせられる。
次の年の8月にある北海道マラソンに出るということは、その前の何かのフルマラソンの大会で4時間切り、俗に言うサブフォーの記録が必要。私はそれを、その2ヶ月前の6月に行われる千歳フルマラソンにターゲットを絞り、そこで3時間台の記録を出す目標を立てた。
さて、今はその前の年の8月。ハーフも走ったことない身分でフルマラソンを走れるか。まずはトレーニングが一番。ひたすら走る練習をしよう。
そしてフルマラソン初挑戦の大会を、2ヶ月後の10月に行われる旭川マラソンとし、「まずはどれだけのタイムが叩き出せるか、チャレンジあるのみ。不撓不屈の精神で乗り切ろう」と、意気揚々と練習を開始したのであった。
その流れを整理すると、
8月→旭川マラソン(10月、初フル)→練習→翌年6月千歳フルマラソン(ここで3時間台を出す)→北海道マラソンにエントリー可能→北海道マラソン出場(の予定)
(この回おしまい)