笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字341

今日の漢字は「接」。面接、接続、接戦、接合、接写、応接、接客、隣接、接触、溶接、接待、予防接種。

アタック25予選会その3。

   問題は25問。10年前の出来事なので、ほとんど思い出せないが、たとえばこんな問題だった。

・チョコレートにできる白いポツポツ→ブルーム

盲導犬で使用する綱の名前→ハーネス

天皇が後継者に譲って上皇となって政治を行うことは→院政

・羞恥心を歌う3人組の名前。野久保直樹上地雄輔、あとひとりは?

など。

   制限時間は30分くらいだっただろうか。自分としては割りと解けた方で、7割くらいは回答できて、手ごたえはあった。しかし羞恥心トリオの最後の一人がどうしても思い出せない。1問でも多く解ければ、アタック25への扉が開ける。答えがもう少しで出てきそうなのだが、出てこない。

   そして終了1分前。必死に思い出して、ぎりぎりのところで「つるの剛士」がでてきた。答案用紙に書いたところでタイムアップ。答案用紙が回収され、ディレクター氏は「採点を行いますので、しばらくお待ちください」と言って会議室を後にした。

   20分ほど待たされ、結果をもって再登場。

「え~採点が終了しました。これから予選通過者の番号を読み上げますので、読み上げられた方は席に残り、それ以外の方は速やかにご退席をお願いします」

    順番に番号が読み上げられ、緊張が走る。ドキドキ。

    おー自分の番号が呼ばれた。心の中でガッツポーズした。

   番号が 呼ばれた人は10名ほど。残りの40名は、ぞろぞろと席を立って帰っていく。それを横目で見られる自分は優越感に浸ると同時に、今まで勉強をしてきた甲斐があったと達成感と安堵感が広がっていた。

   問題は、次の面接。ここで印象が悪ければ落とされる。10人が前の席に移動し、横並びに着席し、ディレクター氏と、もう一人の女性のアシスタントと対面。その場で順番に面接が始まった。

   面接では、とにかく明るい印象を与えることと、何としても大阪に行きたとアピールすることを考えた。

   面接は3番目くらいだったにで、先行する他の合格者の受け答えは全く聞かず、自分が何を言おうかだけを考えていた。

   そして自分の番。自己アピールを聞かれたので、アタック25は幼少の頃からずっと出てみたかった長年の夢であること、なんとか予選を突破すべく勉強してきた。さっきの予選では必死に頭をひねった。最後の最後で羞恥心のつるの剛士の名前がでてきて、それが予選突破につながったと思う。つるの剛士には感謝したいと、ディレクターの印象に残るような話をした。

「番組への応募の動機は?」と聞かれ、

「北海道に住んでいながら阪神タイガースの大ファンなので、アタック25の出場と、甲子園球場プロ野球を見るという夢を叶えたい」とアピールした。

    最後に、収録は木曜日ですが、主演はいつでも可能ですか。と聞かれ、いつでも大阪に行けますと即答。ディレクター氏が口にした「出演」という響きが凄く新鮮に感じられた。

    ほかの合格者では、いかにもオタクの青年がいて、受け答えも暗くたどたどしく、素人の私が見ても苦笑レベル。でも結論から言えば彼も結果的にアタック25に出演した。番組の出演基準はよく分からない。

   ディレクター氏は最後に「1年以内に出場をお願いする場合は電話がいきますので、よろしくお願いします」と締めて予選会は終了。

   家に帰って家族に予選突破の報告。出場の暁には一緒に大阪に行こうと妻子を誘うものの、「テレビには映りたくはない。あんた一人で行けば」とつれない反応。前途多難な船出を予感させた。

(第3回 了)

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