笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字328

今日の漢字は「驚」。驚異、驚嘆、驚喜、驚愕、驚天動地。

 アタック25出場記その二。予選会の巻。

 予選会に申し込んだ2ヶ月後、一通のはがきが来た。

 予選会は、2週間後のテレビ朝日系列の北海道テレビHTB)で開催することとなり、予選会突破に向けて気合を入れなおす。

 それまでの2週間は、ネット上に掲載されている過去問の復習に充てたほか、時事問題対策として、新聞記事を毎日食い入るように熟読して備えた。

 いよいよ予選会当日。地下鉄でHTBのある南平岸まで行き、坂道を登って5分、HTBに到着。

 ロビーには50人ほどいただろうか、クイズマニアっぽい若者もいれば、大学生、OLさん風、主婦、おじさんも。老若男女が勢ぞろいし、ある意味熱気があった。当時40代の小生は、老齢なおじさんという訳でもなく、雰囲気に溶けこんでいた。

 その後会議室に連れていかれ、受験票の通りに全員が着席したところで、ディレクター登場。関西弁で話しはじめたので、大阪朝日放送、ABCの人だろう。

 淡々と今日のアタック25の予選会について説明していく。驚いたのはその3分後。

「予選を通過する人は少し多めにとります。ただし予選を通過したからといって、本選に出られるとは限りません。本日予選会を突破しても、そのあとに面接をして、こちらが番組出場にふさわしいと判断された方には、今日から1年以内に出場の案内が行きます」

 えっ。これは意外だった。てっきり予選会を通過すれば番組に出られると思っていたのだ。面接でうまく自己アピールできなければ、出場できないということもあり得るのだ。まるで就活の面接ではないか。面接などこのかた20年以上受けていない。このおじさんヅラで大丈夫か。

   まだ試験も始まっていないのに、ディレクターの予想外の言葉に私は出鼻をくじかれた。10年前に予選会を受けた時にもその説明はあったのだろうが、完全に忘れていた。

 あとのディレクターの説明は話半分でうわの空。気持ちを切り替えて、とにかく今は集中して勉強してきたことをすべてぶつけるべく、試験に臨んだ。

 あとでわかったことだが、そのディレクター氏の説明の背景はこうだ。予選をいくら突破しても、明らかにヲタクで暗いとか、風貌がどうみても難がありカメラ向きではない人はオミットされるということ。番組は全国に放送されるので、ある程度放送に耐えうるかという観点からのキャラクターの見極めも大事なのだということを知った。面接というフィルターにかけ、テレビ映えに相応しくないと判断された人は結局落とされ、1年間連絡がいかないということなのだ。

 

 緊張感が増す中、問題用紙が配られた。今回はペーパーテストで、問題はすでに印刷されていた。よーし、考える時間はある。とにかく予選に集中しよう。

 

(第2回 了)

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