今日の漢字324
今日の漢字は「涙」。感涙、涙腺、涙目、落涙、催涙弾、雀の涙、鬼の目にも涙、悔し涙。
悔し涙を流すことは滅多にないが、悔しくて仕方がなかったことは多々ある。
自分の経験から言えば、ひとつは志望大学に合格できなかったこと。1浪までしたが、結局志望の国立大学には受からなかった。若いうちの失敗は何度でもせよというが、さすがに2回の受験失敗は堪えた。人生もう一度受験浪人できるかと問われれば二度としたくない。受験のための勉強漬けの１年は、ちょっと中途半端であった。
好きな女の子にフラレること多数。こちらは何度悔し涙を流したことか。大半は「友達でいましょう」ってアホか。友達でいられるわけないやんと自分でボケツッコミする情けなさ。自分の魅力のなさを棚に上げて自分磨きをしなかったツケが回った。
ねるとんパーティーでも、ちょっと待ったコールのライバルに負けた日には、悔し涙どころか、豆腐で頭をどつきたくなった。
最後は人事異動の悔し涙。転勤でド田舎の町に飛ばされた。自分の評価がこんなものだったのかと、我が身を嘆いた。サラリーマンの悲哀と言えばそれまでだが、会社の命令に従わざるを得ないことに切歯扼腕した。その不遇をバネに飛躍したなら美談であるが、そのまま低空飛行で現在に至る。トホホ。
試験やコンテスト、恋愛、出世競争、子供の成績など自分の身の回りから、はたまた自分の贔屓のスポーツチームの勝敗など、フラレたり競争に負けたり、目標に届かなかったり、途中で挫折したりで、悔し涙を流すシーンは多々ある。悔し涙までいかなくても、悔しいくらい残念な思いをすることはその数倍もある。それをバネに「なにくそ」と思って努力する人もいれば、「まーしゃーないか」で諦める人がいたりと千差万別。私はどちらかと言えば後者の人生を歩んでいる。
そのときは悔しくても、終わって数年も経てば、そんなこともすっかり忘れていることの方が多い。だから人生面白いのだ。悔しいばかりが人生ではなく、楽しいことや嬉しいことも同じ数、いや、それ以上にある。そう信じて毎日を生きることの方が楽しめると思う。喜怒哀楽という言葉を噛みしめたり、人生楽ありゃ苦もあるさくらいに楽しめるのが一番いいと思う。
