笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字319

今日の漢字は「缶」。缶詰、空き缶、アルミ缶、缶けり。

   缶は、すっかり日常生活の中に根づいているが、本来はお酒などを入れる素焼きのつぼを指したという。このつぼを「ほどぎ」と読んだ。その後ヨーロッパから金属製の容器が入ってきて、それを缶と呼ぶようになった。なお、部首としては、缶(ほどぎ)という部首だが、缶以外には使われていないという貴重な部首。

   さて、最近は缶コーヒーの需要が下降気味。少子化の影響もあるだろうが、2017年に発売されたサントリーのペットボトルコーヒー、クラフトボスのヒットにより、コーヒーのペットボトル化を嗜好する消費者が増えた。さらにコンビニでドリップコーヒーを買う人も増え、自販機で買う人が減り、自販機の売り上げが頭打ちになっているということがある。

   確かに最近は缶コーヒーを飲んだ記憶がない。買うのはいつも、コンビニのドリップコーヒーか、ペットボトルコーヒーばかり。

   缶コーヒーは、山田孝之が工事作業員で出ていたジョージアのCMやトミーリージョーンズが宇宙人として地球の様々な仕事を体験するボスのCMのように、いわゆるガテン系ユーザーが休憩時間に飲むシーンを意識してきた。しかし最近では職場でペットボトルコーヒーをチビチビ飲んだり、鞄に入れて持ち歩きする人が増え、次第にペットボトルが使い勝手が良くなってきたという点がある。

   もうひとつ、小生が分析しているのは、ブラックコーヒーとカフェオレが美味しくなったこと。まず、ブラックコーヒーは久しくUCC缶コーヒーの独壇場だった。しかしあまり美味しくないのと、190gのショート缶では物足りず、人気は今ひとつであった。一方カフェオレは、ポッカサッポロのがぶ飲みミルクコーヒーか、ブレンディのカフェオレくらい。どちらも甘くて最後は具合が悪くなってくる。この、どちらも微妙な不満をクラフトボスは見事に解消。ブラックもカフェオレも美味しく、かつ飽きのこない味に仕上げており、小生のハートをがっちりつかんだ。おそらく徹底的に追究した味へのこだわりも、クラフトボスがスマッシュヒットを飛ばせた理由だと分析している。

    缶、ペットボトル、コンビニのドリップコーヒーときて、次のコーヒー戦争はどこに向かうのか。次のターゲットは、ネスカフェアンバサダーのような家飲み革命に移って行くような気がする。朝は勿論、夜も食後にお茶でもお酒でもなく、コーヒーを飲む習慣を浸透させていくとで、これまた需要拡大につながっていくと思う。

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サバ缶はやはり旨い