笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字297

今日の漢字は「忘」。物忘れ、忘却、忘れ形、健忘症。

   歳をとると忘れっぽくなると言われる。昔のことは良く覚えているのに、昨日食べた晩ごはんのおかずが思い出せないことは良くある。最近小生は漢字検定準一級の試験に向けて勉強をしているが、漢字を覚えたつもりでも、2週間も経つと見事に忘れている。

   俗に年号や英語のスペルを暗記して記憶することを「意味記憶」、過去に経験、体験した時の記憶は「エピソード記憶」と言われる。この漢字コラムは、漢字一字からくるネタを絞り出して書いているが、ネタの殆どはエピソード記憶に頼っている。50年以上生きていれば色々な経験をそれなりにしてはいるが、思い出すのは10代20代のことばかり。それほど青年期は多感で好奇心に溢れ、毎日を充実して過ごしていたのだと改めて感じる。

   脳外科医で著述家の林成之氏は、加齢により脳細胞が減り記憶力が減退するのはしょうがない。それよりも「気持ち」が大事で、「好奇心」や「物事への興味」を持つことが、理解力、発想力、判断力を高めることに役立つと説く。覚えるのではなく、面白いと感じる、子供のような感情に立ち返ることが脳に好影響を与えるのだ。

   そうすると、苦痛となりがちな漢字検定の勉強をどう「面白い」に導いていくか。それが今の漢字コラムにも通じることで、とにかく思いは「漢字に親しむ」。日々の生活の中で身近な漢字をきっかけとして、それにまつわる徒然のエッセイを自分なりに書くことで、「漢字は楽しい」と感じることなのだ。漢字が毎日の生活を充実させる上でのスパイスとなっていることは紛れもない事実である。

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失恋話は忘却の彼方へ