笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字288

今日の漢字は「猪」。お猪口、猪口才、猪突猛進、猪八戒

   最近は見ることが少なくなったプロレスだが、アントニオ猪木の新日本、ジャイアント馬場の全日本、両団体がしのぎを削っていた時代はよくテレビ観戦をした。今では信じられないが、金曜日20時にはテレビ朝日で新日を、土曜日20時には日本テレビで全日と、いずれもゴールデンタイムでプロレスの中継があった。それくらいプロレスは人気があったのだ。

   好きなレスラーは2大巨頭の一人、アントニオ猪木であったが、彼の繰り出す技は豪快さあり、いぶし銀の技ありと、見ていて飽きなかった。何と言ってもいぶし銀の技は、腕ひしぎ逆十字固め。まあ言葉では説明できないが、寝技で腕をロックして、ギブアップに持ち込むというもの。しかし残念ながらこれで猪木が勝つと、観客にとってフラストレーションが溜まるので、そこはエンターテイナー猪木、途中でその技を放棄し、最後は必殺技、延髄切りで仕留めるのが定番であった。

    昭和後期の名勝負のひとつに、猪木VS長州力がある。藤波VS長州を押すファンが多い中、個人的には前者のカードが好きだった。猪木の繰り出す技の数々に対し、長州は、リキラリアット、さそり固めで対抗。見応えのある試合だったが、最後は猪木が、得意のコブラツイストではなく、卍固めで長州からギブアップを勝ち取った。派手なフォール勝ちではなく、卍固めというから、猪木らしくなかったので、妙にこの試合が記憶に残っている。

   ジャイアント馬場や、三沢光晴ジャンボ鶴田が鬼籍に入り、猪木、長州、天竜が現役を引退をして以降は、ぱったりとプロレスを見なくなった。しかし、プロレスを見ると熱くなるDNAはまだ健在。いつの日か会場に足を運び、自分にとっては全く無名の選手たちの激闘を、熱くなりながらも冷静に見ることになるのかもしれない。

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「この猪口才な」と時代劇では言う