笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字285

今日の漢字は「傾」。傾斜、前傾姿勢、傾向、傾国、右傾化。

   小生が住む札幌に、本当からお客さんが遊びに来た時に連れていく観光名所に、大倉山ジャンプ台がある。1972年の札幌オリンピックの時に、当時の90メートル級のジャンプ台が作られた(今はラージヒルという)。丁度下界の大通公園から見た真正面の山に位置する。

   ここはリフトでスタート地点まで誰でも登ることができる。スタート地点は、選手が滑り降りるアプローチや、札幌市内が一望できるよう、ガラス張りになっているが、下を見下ろすと、急勾配の斜面がある。傾斜の角度は30度くらいあり、ここからジャンパーが滑っていくのだが、90度真下に滑り落ちていく感覚である。ジャンパーたちは、毎回この急勾配を滑り降りる恐怖と闘っているのだろう。

  札幌オリンピックの記憶と言えば、笠谷幸生を置いて他にはいない。70メートル級ジャンプの金メダリスト。日本人としても冬季オリンピック初の金メダリストでもあり、歴史に名を残した。

   当時のジャンプ前のアプローチの滑走は、両手を前に出して前傾姿勢をとるクラウチングスタイルで、笠谷もその姿勢だった。それが今は両手を後ろに伸ばすバックハンドスタルとなり、こちらの方が風の抵抗が少なく、スピードが出る。ジャンプした後も、笠谷の時代はスキーを揃えるジャンプだったが、今はV字式に変わっている。これだと浮遊効果が増し、飛距離のアップにつながる。進化し続けるジャンプ競技だが、風や雪の影響で一歩間違えれば大怪我に繋がる競技でもあり、選手の皆さんには、いつも安全に飛んでほしいと願っている。

   余談ではあるが、高梨沙羅ちゃんには次の北京オリンピックのメダルを目指して頑張ってもらいたい。

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飲み会の傾斜配分では、いつも損をする