笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字284

今日の漢字は「版」。出版、版権、版元、版下、活版印刷、重版出来、凸版印刷

   漫画「重版出来」がテレビドラマで放送されるまで、重版出来を、「重版でき」と読んでいて恥ずかしい思いをした。。それほど有名ではない、とある作家の先生と話したことがあるが、自分の著書の重版がかかるのは、凄く嬉しいことだと言っていた。新聞広告で見かける「重版出来」の文字は、重版するくらい読者に読まれていて、面白いという出版社の宣伝文句なのである。

   川崎昌平著「重版未定」は、出版社の内情を描いた漫画。編集や取次・書店との対応など、業界の内幕を面白おかしく紹介している。中でも興味深かったのは、誤植。要するに字の誤り。致命的な間違いではあるが、読者が気づかないミスもある。漫画で紹介されていたのは、ゲーム雑誌で「ハンドルを右に」がなぜか「インド人を右に」と誤植していたこと。「それは違い過ぎるだろう」と、ツッコミを入れたくなるミス。単行本や文庫本なら、重版時に直す方法があるが、雑誌だと無理だろう。

  小生も良く本は読むので、誤字を見つけると、何となく嬉しいが、出版社に間違いを糾弾するほどの暇人でもない。この前見つけたのが、「そうゆう点に気をつけて・・・」。「そういう・・」の誤りである。編集者も気がつかなかったのだろう。

   重版未定の解説では、昔は印刷上の植字がメインだったが、今は著者のタイプミスが殆どだとか。これは活版からデータに移行したという歴史の変化を物語っている。

  このコラムも誤植を出さないよう、校正チェックはしっかり行いたいと自分を戒めている。

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グーテンベルクの功績は偉大だ