笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字254

今日の漢字は「泳」。水泳、競泳、背泳ぎ、平泳ぎ、宇宙遊泳、原田泳幸東京オリンピック日本競泳陣のメダルへの期待は日増しに高まっている。

   オリンピック競泳の歴史で一番強印象に残っているのは何と言っても、1988年ソウルオリンピック男子背泳ぎ100mの鈴木大地であろう。バサロスタートという、おそらく当時流行語大賞があれば、間違いなくベスト3に入っていたであろうと思われる泳法。50メートルプールの半分以上を潜航したまま両足をイルカのように動かして水の抵抗を無くし、先行するもの。

    準決勝で当時のライバル、アメリカのバーコフにタイムで負けていたため、乾坤一擲、決勝では足びれをひとかき増やすギャンブルをし、見事金メダルを獲得した。0コンマ何秒か余計に潜る距離を増やすことでトップに立つというメリットと、それによる体力消耗、後半の息切れのデメリットを勘案し、余計に潜る戦略をとった上での勝利だった。

  バサロスタートはその後規制がかかり、見られなくなったが、30メートル近く潜航する泳法は、一体いつ浮上するのかのドキドキ感を誘発、あたかも潜水艦が浮上するかのごとくのダイナミックさがあった。ソウルオリンピックは韓国の威信をかけた大会であると同時に、ライバル日本にメダル数で負けてはならぬと、日本人が出る競技には大ブーイングであった。その影響で男子柔道は斎藤仁の金メダル1個におわるなど、全体的に低調であった。だからこそ鈴木の金メダルはひときわ輝いており、一躍時の人になったのであった。端正な顔立ちでビジュアル的にもいけており、スポーツ庁長官も頷ける人事配置であったと思う。

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平泳ぎと言えば岩崎恭子