笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字230

今日の漢字は「洛」。洛陽、上洛、洛北、洛南。京都は別名洛陽と呼ばれ、上洛はここから来ている。戦国大名は天下を取るため、朝廷のある京都を目指した。今川義元武田信玄織田信長。朝廷のお墨付きをもらい、征夷大将軍に任ぜられ、国を統治したい。徳川家康は天下を取り、幕府を開いたが、しかし自ら朝廷に入り、天皇家となることをしなかった。他国では国王は絶対的権力者で神と崇められる存在であったが、日本は朝廷と幕府が完全に分離。大政奉還では、政権を朝廷にお返しするということまでしている。そういう意味では、天皇が万系一生の民として崇められてきた歴史は深い。国家の安定感、ぶれない国家観は、天皇が存在するということがかなり大きいのではないか。たとえクーデターが起きたとしても、その首謀者が天皇から正式な指導者として認められない限り国家運営出来ないような、そんな国王的な存在が、日本に何千年にも渡って確立されている行幸に感謝すべきなのかもしれない。

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